Q: 世界最高レベルのSaaS・Atlassianの売上成長率・営業利益率は?
Q: 世界最高レベルのSaaS・Atlassianの売上成長率・営業利益率は?
A: 売上の前年同期比成長率は+39%、営業利益率は25%
今日の記事では、私のコンテンツの中でもいつも人気があるSaaSビジネスについて、Atlassianの事例で詳しく見ていきたいと思います。
しばらく前にAtlassianについては詳しい記事を書きました。この会社は日本ではあまり知名度はないかもしれませんが、2002年に創業され、オーストラリアのシドニーに本拠地を置く、法人向のSaaSビジネスとして世界でもトップクラスのKPIを誇る会社です。
それでは詳しく見ていきましょう。
Atlassian Q2 FY19 Results(2019/1/17)
売上の前年同期比成長率は+39%
売上はYoY+39%の$299M(約299億円)でした。
売上の構成比をみると、継続課金サブスクリプションが56%。メンテナンスが21%。ライセンス販売が20%という内訳になっています。
サブスクリプションの割合が年々増えているだけではなく、全体でYoY+39%の成長というのは、とても早いペースで成長していると言えるでしょう。
営業利益率は25%、売上比のフリーキャッシュフローは41%
営業利益は四半期あたり$75M(約75億円)で営業利益率は25%となります。
フリーキャッシュフローは$123M(約123億円)もあり、売上対比で41%にも上ります。
SaaSの会社としては珍しく高い成長率を誇りながら、営業黒字かつ非常に大きなキャッシュフローを生み出すビジネスが既に完成されています。
以下では、このAtlassianという会社が、「どのように最強のSaaSビジネスを作り上げてきたのか」ということを詳しく分析したいと思います。
ヒントになる資料が投資家向けの説明会で開示されていたので、この資料をベースに詳しく見ていきたいと思います。ちなみにこの資料はSaaSの教科書レベルで非常に良くできている資料なので、興味がある方はぜひダウンロードして保存しておくと良いかと思います。
Investor & Financial Analyst Session (2017/9/13)
この記事は、SaaSビジネスを担当されている方、B2Bのセルフサーブ型のビジネスを検討されている方、現在ソフトウェアの単品販売をしていて、今後は継続課金型に切り替えたいと考えている方に役立つ内容になっています。
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