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ヤフーとFacebookの1ユーザーあたりの広告売上は実は大差ない!?

ヤフーが2016年1-3月期の決算を発表しました。Eコマースでの大量広告投入が話題になりがちですが、本業の広告ビジネスをちゃんと見てみたいと思います。

ヤフーと言えば、PCでは完全に「王様」だったわけで、その王様がモバイル(スマホ)対応をちゃんと出来ているのか、という視点で見たいと思います。

スマホ広告の「王様」と言えば、Facebookです。Facebookほど上手にスマホ化の波に乗った会社は他にないでしょう。比較のためにTwitterも併せて比較してみます。


ヤフーのスマホ対応状況

まずユーザー数ですが、DUB(1日あたりのユニークブラウザ数)で見ると、5143万ブラウザがモバイルからのアクセスとなっていて、YoY +25.6%とのことです。グラフを見ると、デスクトップからのアクセスは少しずつ減っていて、それを補う増加がモバイルで起こっているということです。

ただし、ここに書いてあるように、DUBという指標は、アプリとウェブの閲覧を重複カウントしてしまうので、そこは多少割り引いてみる必要があります。

アプリ、ブラウザーからの閲覧を含んだ年間平均です。アプリ、ブラウザーの両方から閲覧した場合は、重複カウントしています。

次に、広告売上の方を見ると、前四半期で、全広告売上のうち44.1%がモバイル経由になった、との記載があります。

前四半期での広告売上が717億円なので、その44.1%(316億円)がモバイルでの広告売上ということになります。


ヤフーのモバイルでの1ユーザーあたりの月間広告売上

上記を整理すると、

 ・モバイルDUB: 5143万ブラウザ
 ・モバイル広告売上: 316億円/四半期

これらの数字から「1ユーザー(DUB)あたりの月間広告売上」を計算すると、205円になります。この数字をFacebookやTwitterと比較してみたいと思います。なお、FacebookやTwitterのARPUを見る際は、全世界平均を見るのではなく「北米」の数字を見ることにします。(本来は「日本」の数字同士で比較できるのが一番良いのですが、日本単体での開示はされていません。)


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・Twitterの1ユーザーあたりの月間広告売上
・「1ユーザーあたりの月間広告売上」の比較
・おまけ

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