Q. YouTuber事務所UUUMが過去最大の赤字に下方修正、今後の成長戦略は?
新着記事をTwitterでお届けします。下記URLからご登録ください。
Twitter: https://twitter.com/irnote
YouTuberのマネジメント企業として日本最大手のUUUMが2023年5月期(2022年6月〜2023年5月)の通期の決算発表を2023年7月14日に行いました。
今回のUUUMの決算発表は、2017年の上場以来最大の1.9億円の赤字と非常に厳しい内容でした。
また決算発表の直前となる2023年7月10日にUUUMは通期業績予想の下方修正を発表しています。
今回の決算で、なぜUUUMは過去最大の赤字が発生したのでしょうか?またなぜ業績予想の下方修正をすることに至ったのでしょうか?
今回の記事は、前半でUUUMの業績を解説、後半でUUUMの赤字転落の背景や今後の成長戦略を考察していきます。
UUUMが過去最大の赤字に下方修正
上図は、UUUMの直近の株価の推移です。
UUUMは、2023年5月期(2022年6月〜2023年5月)の通期業績予想を下方修正し、最終損失が10億5000万円の見通しとなることを2023年7月10日に発表しました。
その発表直後の7月10日の終値791円から、翌日の始値697円まで株価は下落しました。
上図は、「2023年5月期通期決算説明および今後の事業計画や成長可能性」の冒頭の資料です。
2023年7月10日に発表された、2023年5月期(2022年6月〜2023年5月)の通期業績予想の下方修正に関して、UUUMとしての明確なメッセージを伝えたい意図があったと考えられます。
このように、新たなスタートに向けたものであることを強調しています。
3Q決算発表での売上高と粗利益
上の図は、四半期の売上高と粗利の推移です。
2023年5月期 4Q(2022年3月〜5月)は、前述の「10年間で発生した不採算なモノ・コトを吐き出す」の影響が発生しているため、2023年5月期 3Q(2022年12月〜2023年2月)の業績を見ていきます。
3Qの売上高・粗利益・営業利益の全ての指標において厳しい状況であることが、前年同期比の数値と比べても分かります。
2023年5月通期の業績予想(7月14日発表)と業績予想に対する進捗率を以下にまとめます。
2023年5月期 3Q累計(2022年6月〜2023年2月)の時点で、業績予想に対してビハインドしていました。
UUUMの業績の4Q(3月〜5月)の業績は、直近の2021年〜2022年5月期(2020年6月〜2022年5月)の2年間では、売上高・粗利益が最も高い数字になる傾向があったことから期待できる可能性がありましたが、2023年7月10日に通期業績予想の下方修正に至りました。
加えて、2023年4月14日にも下方修正を発表しており、UUUMは短期間で2回の下方修正を発表していることになります。
後半で詳しく述べたいと思いますが、UUUMがこのような対応を実施したのは、UUUMのビジネス上に影響する大きな出来事が発生していたことが背景にあります。
ここまでは、UUUMの業績について見てきました。記事の後半では、UUUMの2023年5月期通期業績予想の下方修正に至った理由と今後の成長戦略を考察していきます。
この記事は、YouTubeに興味のある方、YouTuberのマネジメントに関わっている方はもちろん、事業戦略に関心がある方に最適な内容になっています。
ここから先は、有料コンテンツになります。このノート単品を500円、あるいは、初月無料の有料マガジンをご購入ください。
有料マガジンは、無料期間終了後、月額1,000円となりますが、1ヶ月あたり4〜8本程度の有料ノートが追加されるため、月に2本以上の記事を読む場合には、マガジン購読がお得です。
月末までに解約すれば費用はかかりませんので、お気軽に試してみてください。
有料版をご購入いただくと、以下のコンテンツをご覧いただけます。
ここから先は
¥ 500