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Pokemon Goで僕たちはようやくSekai Cameraに追いついた!

Pokemon Goに関しては、あらゆるニュースが出ており、僕が語るべきことはあんまりないんですが、一つだけ。

まずはこのビデオをご覧ください。

次にこちらをご覧ください。

前者のSekai Cameraは2008年。後者のPokemon Goは2016年。

8年の時を経て、Sekai Cameraで井口さんが描いた(デモした)世界がようやく実現しました。それも世界スケールで。

当時は目新しかったAR(Augmented Reality)という言葉がようやく身の回りに馴染む言葉になりました。

8年ですよ、8年。随分時間がかかったなぁと思うと同時に、井口尊仁という人の「ミライを見透かすチカラ」には改めて驚いた次第です。

井口さんへのLoveを綴ったshi3zさんの日記(2012年7月17日)から引用しておこう。

そんなふうに時間を潰していたら、頓智ドットの井口さんがFacebookで一人飲みしてるという。

「おれも行って良いかな」と聞いたら「いいよ」というので、タクシーで代官山へ。

代官山に新しくできたTSUTAYAは、老人にフォーカスした新しいコンプレックスだ。

ちょうどはてブで老害と言われて腐っていたので、金持ち老人の街で休日を過ごすのも悪くない。しかもあの井口尊仁と。

僕は彼が大嫌いだった。

とんでもない奴だ。

口ばかり上手くて、バカで、無教養で、英語も下手くそ。

一種の同族嫌悪だ。

けど、もともと完璧なインチキとして考えられたセカイカメラは、インチキじゃなくなってしまった。

何度か会って、挨拶されても無視した。

でも・・・まあここが井口の狡猾なところだが・・・彼はあちこちで「僕は清水さんのファンなんです」と言いまくった。バーカ。そんな手に乗るか。このインチキめ。

しかし嫌悪の感情というのは、ふとしたはずみで反転することがある。

なにがきっかけだったのか、忘れたが、ある日、思った。

「こいつは正真正銘のインチキだが、いいインチキかもしれない」と。

なにしろ絶対に実現不可能なテクノロジーで企画され、金集めまでされたセカイカメラに、時代の方が追いついて来て実現してしまった。こいつのやってることは、スティーブ・ジョブズそのものだ。彼の発明も、時代の先を行き過ぎてうまくいかない時代が長かった。

コンピュータのことを知らず、テクノロジーを知らず、しかしそこへの憧れとビジョンだけでウソをついてでもカネを集め、そしていつのまにか実現してしまうという。

そうしたら、最初のウソなど些細なことだ。

そして実際にうまれたプロダクトを見れば解る。こいつは、本物のインチキだと。

セカイカメラはたいがいだが、tabは最高に面白い。

死ぬまで俺たちを騙してくれる、ビジョナリーなのだと。

それから、僕は井口尊仁を大好きになった。

井口さんに「遂にこの日が来ましたよ。おめでとうございます!」と僕は言いたい。


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