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ハンドメイドECのCreemaのクラウドファンディング事業は、MakuakeやCampfireと戦えるのか?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。

今回の決算の印象

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ーー(Asako)皆さんこんにちは。今回は、Creemの上場後初の決算となる2021年2月期第3半期の決算をシバタさんと見ていこうと思います。よろしくお願いします。

(シバタナオキ)はい、よろしくお願いします。アメリカにはEtsyというサービスがありますが、今回のCreemaはハンドメイドのマーケットプレイスで、最近上場したばかりということで、初めての決算を一緒に見ていきましょう。

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ーーCreemaは会社名にもなっている、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema」が有名ですが、近年ではCreema経済圏の構想の下、クリエイターの活動を支援する様々なサービス領域へと事業を展開しています。

ーー1つ目がマーケットプレイスサービス、2つ目がいわゆる広告事業のプラットフォームサービス、3つ目がイベント・ストアサービス、4つ目がクラウドファンディングサービス、その他テスト段階・開発中のサービスがあるようです。

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ーー続いて、全体の数字を見ていきたいと思います。3Qまでの累計の売上高は15億2,300万円で前年同期比+42%。営業利益が3億2,400万円で、前年は900万円の赤字だったところから黒字転換しています。

ーーセグメント別で見ると、コロナによるイベントの中止や店舗への来客数減少によって、イベント・ストアサービスは売上70%減と大分苦しかったようです。一方、マーケットプレイスサービスはなんと79%増と、全体としては巣篭り需要の追い風を受けて好調という印象です。

ーー今回の決算をご覧になったシバタさんのご感想はいかがでしょうか。

やはり、オンライン部分(マーケットプレイスサービス、プラットフォームサービス)がすごく絶好調のように思います。逆にオフラインのイベント・ストアサービスはコロナの影響で当然苦しい状況です。

見た通りの結果だと思いますが、オンラインがこれだけ伸びるのは相当すごいという印象です。

ーー足元は絶好調という感じですね。

そうですね。絶好調だと思います。


minneと比較してCreemaのユニークな点とは?

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ーー続いて、競合のminneとも比較してみたいと思います。minneの場合は決算期が3カ月ずれているので単純には比較できませんが、3Qまでの数字を見てみると累計の売上高が15億600万円で前年同期比+25.4%です。規模は同じくらいで、伸び率はCreemaがリードしている状況に見えます。

ーー現状両サービスともマーケットプレイス内で販売されている商品はかなり似ているように思いますが、ネットワーク外部性という観点ではいかがでしょうか。

ーークリエイターは両方のマーケットプレイスに出品しているものなのか、ユーザーとしてもどちらでも買うものなのか、という点が気になりました。

ーーまた、minneと比較してCreemaのユニークな点があれば教えてください。

基本的に、ほぼ同じというか、非常に似ているマーケットプレイスだと思います。例えばお店をやっていて楽天市場に出店する時に、一緒にYahoo!ショッピングにも出すはずです。経済合理性を追求すると、当然そういう形になりますよね。

ネットワーク外部性はあるとは思いますが、おそらく多くのクリエイターが両方に出品するのではないでしょうか。

Creemaのユニークな点についてですが、私はあまりハンドメイド系の物を自分で買ったりしないので、直接のユーザーの感覚が分からず色々調べてみました。

noteやブログを読んでいると、Creemaの方がクリエイターのレベルが高く、ハマりやすいとか、出会いを生みやすいような印象を受けました。一方でminneは、作品数が多く、初心者でも分かりやすい、見ていて飽きないというコメントが目立ちました。

基本的にはすごく似たサービスだと思います。よく使う方などは「全然違う」と言うかもしれませんが、ビジネスとして見ると非常に似たビジネスですし、切磋琢磨して成長していく関係なのでしょう。


minneとCreemaのテイクレートについて

ーー続いて、2つのサービスについてテイクレートも比較してみたいと思います。

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ーーCreemaは流通総額が114億6,300万円に対して売上高が11億4,700万円なので、テイクレートを計算すると大体10%程度です。

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ーーそれに対しminneの数字を見てみると、売上高が15億600万円で流通総額が112億6,000万円です。テイクレートを計算すると13%となり、minneの方がやや高い数字となっています。

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ーーここで面白いと思った点があります。Creemaの手数料を見てみると、一律で製品価格の10%となっています。

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ーーminneの場合は、全体の価格の9.6%が手数料となっていて、単純に成約手数料という観点ではCreemaの方が高いように見えます。

ーーただ、minneの方を見てみると、手数料がかかる対象が作品価格だけではなく、購入オプション価格、送料といったものに対しても9.6%かかってくるということなので、諸々足し上げた結果13%という高い数字が実現できているように思いました。

ーーこの数字について、シバタさんのご意見を伺いたいです。

オプション価格と送料に対して手数料を取っているのがminneで、Creemaはおそらくそれをしていないということですね。

minneのテイクレートが13%もあるということは、おそらく購入オプションと送料の分の手数料が効いている、ということはあるでしょう。

あとは、決算資料からは読み取れないのですが、広告やプロモーション系のサービスも当然売っていると思うので、そういうものの影響もあるのかなと思います。それらにより、違いが出ているのではないでしょうか。

Creemaの方は、広告は別セグメントとして書かれているので、マーケットプレイスの売上の数字に広告の分が入っていません。

minneの方は「minne」というセグメントとして扱われており、その中にはECの手数料や、広告等の分も入ってしまっていると思うので、そういう意味では実質的にはほとんど同じテイクレートのような気がします。

ーー一般のCtoCマーケットプレイスのテイクレートを見てみると、以前シバタさんがnoteに「9~10%が平均」と書かれていました。

ーー今回minneとCreemaのテイクレートは、Creemaが大体10%程度、minneは13%となっているので、平均と同じか、少し高いくらいと理解してよいでしょうか。

そうですね。コマースとしては高めの方だとは思いますが、例えばPoshmarkなどはもっと高かったりもします。色々パターンがありますが、10%や13%という数字は、コマースの通常の範囲内という気がします。


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・プラットフォームサービスは今後も伸びる?
・イベントのオンライン移行はあり得る?その場合の売上や利益の影響は?
・クラウドファンディングサービスについて
・minneを展開するGMOペパボとCreemaの時価総額が同水準なのはなぜ?
・まとめ

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アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。