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オンライン英会話「レアジョブ」の収益性が高い2つの理由とは?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


レアジョブ 2021年3月期第2四半期決算概況と売上の伸ばしどころについて

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ーー(三浦茜)皆さん、こんにちは。今日はオンライン英会話のレアジョブの決算書をシバタさんと一緒に読んでいきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いします。

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ーー11月20日付で東証一部への市場変更も発表されていて、非常に好調に業績を伸ばしているレアジョブについて詳しく見ていきたいと思います。2020年11月12日に発表された2021年3月期第2四半期の決算発表資料です。

上図(31ページ)を見ると、レアジョブは現在、個人向け・法人向け・教育機関向けという3つの軸でサービスを提供しています。第2四半期累計で売上は約26億円で前年同期比で27.7%の増収、営業利益も約3.7億円で前年同期比102.1%の増益を達成しています。

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ーー売上高、営業利益ともに第2四半期では上場以来過去最高を更新しており、順調に伸びている印象です。在宅ワークとすごく相性のいいビジネスな感じがしますよね。

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ーー売上高の内訳を個人向けと法人・教育機関向けの2つの軸で見てみると、意外なことに個人向けが71.2%を占めていて、法人・教育機関向けの構成比は小さくて28.8%でした。伸ばしどころは法人・教育機関向けの方かなと思いましたが、シバタさん、この辺りはいかがでしょうか?

(シバタナオキ)両方、伸びしろがあるのかなと個人的には思います。個人も法人もまだまだマーケットは大きいので伸びる可能性は十分あると思います。

法人・教育機関向けは割と難しくて、受験という文脈だと英語は割と大事ですが、日本に住んでいると、社会人になった後、もちろん一部の人は英語を使って仕事をすることがあると思いますが、99.5%ぐらいの人は受験が終わってしまうと英語が関係ない世界で生きていますよね。

そういう意味で個人で勉強したいという人はいると思いますが、法人や教育機関からお金をもらってビジネスにすることは意外と大変な気もします。

法人・教育機関向けがもっと大きくてもいいのではないかというのは僕もそう思いますが、伸びしろとしては両方同じぐらいあると思います。

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今回の決算は面白くて、38、39ページにマーケットの話が出ています。上図(38ページ)の左側を見ると、外国語教室全体の市場はコロナもあって少し落ちる一方、右側のオンライン語学の市場は伸びると見込まれています。

外国語教室全体で年間3,100億円ぐらい、オンライン語学が年間205億円ぐらいの市場規模です。

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上図(39ページ)を見ると、人材ビジネスはすごく大きくて主要3業界(派遣・紹介・再就職支援)で約6.5兆円です。

右側の企業向け研修サービス市場は5,200億円あるということでこちらは意外と大きいですが、先ほど申し上げた通り、楽天などの一部の会社を除いて仕事で英語を使うことがほぼありません。そのため、企業研修も英語が研修プログラムのど真ん中にくる会社はあまりないと思います。

そう考えると、マーケットは大きく見えますが、この中で英語教育や外国語教育に使われる予算がどれぐらいあるかと言うと、意外とそんなに大きくないのではというのが個人的な印象です。

ーー確かにそうですね。言われてみると、みんなが英語を使うわけではないですものね。

受験まではみんな英語を勉強するので、受験市場は英語はかなり大きいと思います。ただ、その後、日本はどうしてもまだ日本語で全部できてしまうので市場はあまり大きくないという感じです。


オンライン語学市場でのレアジョブのシェアは大きい?

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ーー上図(38ページ)を見ると、先ほどシバタさんがおっしゃったように、外国語教育全体市場の規模が3,100億円、オンライン語学市場が205億円ということで全体の10%にも満たない点に驚きました。

2020年度のオンライン語学市場予想が205億円で、レアジョブの今年度の売上予測が54億円ですので、レアジョブのシェアは約25%という感じです。シェアとしては大きいと見ても良いでしょうか?

そうですね。かなり大きいと思います。レアジョブがマーケットリーダーの1つであることは間違いないと思います。このマーケットを日本で切り開いた会社の1つだと思います。


広告宣伝費について

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ーー個人向けのオンライン英会話は、DMM英会話も以前からサービスを始めていますし、従来型の英会話学校もオンラインに参入してきている状況です。英会話サービスはCM等のマーケティングコスト勝負のイメージがあって、DMM英会話のように他の事業も持っていてマーケティングにコストを投下できる企業が強い気がしました。

レアジョブの広告宣伝費が費用内訳のページ(上図)に載っており、第2四半期累計で約1.2億円でした。この辺りはいかがでしょうか?

まず、英会話学校の仕組みですが、元々あった駅前留学などはすごく営業やマーケティングの勝負です。僕も以前、英会話学校で営業をしていた人やマーケティングをしていた人を何人も知っていますが、かなりゴリゴリの営業体質で、とにかく会員獲得がすべてでそこが強み、というような会社がたくさんありました。

オンラインになっても同じで、いかに効率良くユーザーを獲得できて、いかに退会しないような良いサービスを提供するか、良い仕組みを提供できるかという2つに尽きます。

レアジョブのすごい点は、広告宣伝費を1.2億円しか使っていないところ、売上比で5%以下ですので、ものすごく小さいと思います。そこがこの会社の強みです。

他の会社はCM等も含めてマーケティング費用を大量投入しないとユーザー獲得ができないところが、この会社は広告宣伝費をかけずに獲得できているというのが一番強い点だと思います。


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・コロナ禍で稼働率が伸び売上原価が増加、収益性は大丈夫?
・その他、今回の決算で押さえておいた方が良いポイントは?
・英語を習得する上でのアドバイス
・まとめ

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