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Q. 新規上場Kaizen Platformの顧客獲得コストの回収期間は?

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A.
1) 顧客あたりネット売上(四半期)●●●万円
2) 顧客獲得コストが●●.●万円
従って、広告宣伝費をなんと●.●●ヶ月で回収できる計算です。

今回は、2020年12月22日に東京証券取引所マザーズ市場に上場予定の株式会社Kaizen Platformについて解説します。
この記事では、有価証券届出書(新規公開時)から読み取れる主要KPIをピックアップし、顧客獲得コストとその回収期間を推計していきます。


株式会社Kaizen Platform 有価証券届出書(新規公開時)2020年11月18日


Kaizen Platformとは?

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Kaizen Platformは、企業のDX推進を支援するプラットフォームとサービスを提供している会社です。具体的には、上図の通り、1.UX(ユーザーエクスペリエンス)改善、2.動画制作、3.DX(デジタルトランスフォーメーション)のトータルサポートと3つのソリューションサービスを展開しています。

クライアントはWebサイトにタグを埋め込むだけで、既存のシステムに影響を与えること無く、サイト分析、UI(ユーザーインタフェース)改善やパーソナライズ機能の開発ができるため、スピーディーにDXに取り組むことができます。

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Kaizen Platformの特徴的な点は、上図のマーケットプレイス型のビジネスモデルです。サービスをグロースさせたい「クライアント」とサービスをグロースさせるプロフェッショナルである「グロースハッカー」をマッチングしています。

サービスの流れは、クライアントがKaizen Platformを介して、グロースハッカーにウェブサイトのデザイン案や動画広告のクリエイティブ案を募り、納品を受ける形です。

Kaizen Platformを使うことで、クライアントは自社で人材を採用せずとも、エンジニアやデザイナーの仕事をグロースハッカーに発注でき、高品質なアウトプットを受け取ることができます。

他のクラウドソーシングのサービスとの違いは、グロースハッカーにデザイン案を広く募集することができる点で、集まった様々なデザイン案の中から、試したいものを選び、A/Bテストを回すことができます。

お金の流れとしては、クライアントがKaizen Platformにサービス料を支払い、その一部をKaizen Platformがグロースハッカーに報酬として支払っています。Kaizen Platformのテイクレート(手数料)の推計値は後程ご紹介します。


Kaizen Platformの主要KPI

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Kaizen Platformはマーケットプレイスビジネスであるため、重要なKPIは、マーケットプレイスに参加している「取引社数」と「アクティブグロースハッカー数」になります。

2020年9月末時点で、累計取引社数は772社、アクティブグロースハッカー数は1,602人となっています。

なお、取引社数、グロースハッカー数ともに「累計」となっているのは、必ずしも両者が毎四半期発注・稼働するとは限らないため、と思われます。


Kaizen Platformの売上・利益

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ここで、決算状況も見ていきましょう。Kaizen Platformは12月決算のため、現在発表されているのは、2020年1月-9月の第3四半期までの数字です。
9月までの売上高は11.9億円で、前年同期比+15.8%となっています。

利益も見てみると、昨年度までは赤字決算でしたが、今年度は第3四半期までの累計で、1,247万円(親会社株主に帰属する四半期純利益)と黒字化しています。


ここまでは、Kaizen Platformの事業概要、主要なKPI、そして決算状況について解説しました。

記事の後半では、このユニークなマーケットプレイスビジネスの詳細なKPIと、ユニットエコノミクスを解説していきます。ユニットエコノミクスに分解することで、Kaizen Platformのビジネスの収益性や今後の成長の鍵が見えました。

この記事はKaizen Platformのビジネスモデルや、マーケットプレイス型のECビジネスに興味のある方に最適な内容になっています。


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・Q.新規上場Kaizen Platformの顧客獲得コストの回収期間は?の答え
・KPIその1: 四半期あたりのアクティブ顧客数・アクティブ率
・KPIその2: テイクレート・アクティブ顧客あたりのネット売上
・KPIその3: 新規顧客獲得コスト
・KPIその4: 顧客獲得コストの回収期間
・KPIその5: アクティブグロースハッカーあたりの売上
・まとめ

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