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Q. 食べログ売上YoY+22%の成長ドライバーは?

Q. 食べログ売上YoY +22%の成長ドライバーは?

A. 飲食店のネット予約。「飲食店販促」売上がYoY+27.8%。

今日の記事は、食べログの成長要因を分析してみたいと思います。

食べログを運営している株式会社カカクコムの2018年10月〜12月期の決算資料を見ていきましょう。

kakaku.com 2019年3月期 第3四半期決算説明資料

カカクコム全体の売上は、四半期で142億円。YoY+20.4%と高い成長率を誇っています。

営業利益は65億円でYoY +14.3%と、こちらも順調な伸びを見せています。
営業利益率に至っては45%を超えており、非常に高い利益率を誇るメディアビジネスがカカクコムの特徴とも言えるでしょう。


「食べログ」セグメントの売上

カカクコム全体の中で、成長を牽引しているのが「食べログ」セグメントになります。

食べログセグメントは売上が63.7億円でYoY +22.1%と全体より高い成長率を誇っています。

月間利用者数は1億1,800万人を超え、累計のネット予約人数が5,500万人を突破しています。

冒頭で記載しましたが、食べログセグメントの中で最も伸びているサービスが「飲食店販促」と呼ばれるものです。
YoY +27.8%で成長していて、四半期の売上が50億円まで伸びています。


「個人課金」のユーザー数は減少

食べログといえば「個人課金」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は有料サービスの加入者数は前年同期の149万人から110万人に減少しています。
会員数は減少しているものの、1加入者あたりの平均単価が上昇しているため、売上はYoY +3.1%と微増しています。
広告ビジネスは四半期の売上が6.5億円で、YoY +6.9%と飲食店販促ビジネスに比べると物足りなさが目に付きます。

ご覧いただいた通り、食べログの成長を牽引しているのは「飲食店のネット予約」ということになるわけですが、以下ではネット予約のユニットエコノミクスを分析し、食べログとリクルートホールディングスが展開している「ホットペッパー」の比較を簡単に行ってみたいと思います。

この記事は、飲食店ビジネスを展開されている方、飲食店向けのサービスを展開されている方、オンラインとオフラインの融合を目指すビジネスを担当されている方に役立つ内容となっています。


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・有料プラン店舗数の増減
・食べログ有料プランのユニットエコノミクス
・食べログとホットペッパーの比較
・まとめ

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