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Q.急成長する「低ARPU・SaaS企業」に共通する特徴とは?

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ヒント:低ARPU(1ユーザーあたり売上が低い)だからこそ、利益を生むための工夫をしていて、特徴が現れる指標が二つあります。

この記事は沼幹太さんとの共同制作です。

先日の記事のおさらい

先日(2021年10月26日)、こちらの記事を公開しました。

記事の内容を簡単にまとめると、以下のような内容でした。

アメリカで上場しているSaaS企業のうち、決算情報からARPUが入手可能な企業に限定すると、時価総額(中央値)は、

ARPUが$1,000(約10万円)/月以上の企業の時価総額よりも、
ARPUが$1,000(約10万円)/月未満の企業の時価総額が高い

この結果から、たとえARPUが小さいSaaSでも十分に市場から評価されるビジネスになるということがわかりました。


月間ARPUが$1,000未満の企業の一覧

シバタが提供しているKPIデータベースより、ARPUが小さい企業(月間ARPUが$1,000未満)のSaaS企業を抽出し、CAC(Customer Acquisition Cost=顧客獲得費用)回収期間が短い順にソートすると下の表のようになります。

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今回の記事では、前回の記事の続編として、a) ARPUが$1,000/月未満と比較的低く、b) CAC回収期間が12ヶ月未満の比較的短い企業に焦点を当て、どのような特徴があるのか、詳しく考察していきたいと思います。

上記条件に該当する企業として、今回は特にCAC回収期間が短いDropbox(2.2ヶ月)、Atlassian(7.2ヶ月)、Zoom(6.0ヶ月)の3社を分析の対象とします。

画像2

・この記事内では、Dropbox、Atlassian、Zoomの3社を「低ARPUのSaaS企業」と表現します。

・この記事では、1ドル=100円($1 = 100円)として、日本円も併せて記載しています。

この記事は、SaaSビジネスに携わっている方、SaaSビジネスへの理解を更に深めたい方、アメリカの株式市場に興味・関心がある方などにおすすめの内容となっています。

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・Q. 急成長する「低ARPU・SaaS企業」に共通する特徴とは?の答え
・ #1: Dropboxの主要KPIと主要費用の対売上比率
・ #2: Atlassianの主要KPIと主要費用の対売上比率
・ #3: Zoomの主要KPIと主要費用の対売上比率
・まとめ

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