【絶好調のマイクロソフト】何でもサブスク化するマイクロソフトが次にサブスク化する商品とは?
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【絶好調のマイクロソフト】何でもサブスク化するマイクロソフトが次にサブスク化する商品とは?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


決算の全体的な印象は?

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ーー(Satoko)皆さんこんにちは。今回は、マイクロソフトの2021度Q4の決算書をシバタさんと一緒に読んでいきます。

ーー多岐にわたる事業を持っているマイクロソフト社ですが、今回の決算も好調で、現在アメリカ企業の時価総額ランキングでは、Apple社に続いて2位に君臨しています。

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ーーまず全体の数字を見ていきます。レベニューは$46.2B(約4.62兆円)で21%、オペレーティングインカムは$11.9B(約1.19兆円)で42%、ネットインカムは$16.5B(約1.65兆円)で47%と、それぞれ増加していました。

マイクロソフトの事業は、ビジネスツールの「Productivity and Business Processes」、クラウドの「Intelligent Cloud」、個人向けPCの「More Personal Computing」の3つの事業から構成されています。

各セグメントについては後ほど見ていきますが、全体としてはコロナ禍による世界的な在宅勤務の増加で、AzureなどのクラウドサービスやビジネスSNSのLinkedinが好調だったようです。

昨年のQ3では売上成長率16%、営業利益率37%と絶好調でしたが、今回の決算ではそれを更に超えてきました。全体の数字について、シバタさんの印象はいかがでしょうか。

(シバタナオキ)売上は全体で21%、営業利益率が41%、そして営業利益率の前年同期比が42%増えているので絶好調と言えるでしょう。

表の左上「Productivity and Business Processes」とは、B向けに近い仕事に使うソフトウェアです。例えばOfficeやLinkedin等がこれにあたります。

二つ目の「Intelligent Cloud」とは、クラウドのサーバーやインフラ、ミドルウェアといったソフトウェアがここに含まれます。

三つ目の「More Personal Computing」は、いわゆる個人向けに使うサービスのことです。Windowsも然りXboxや、Bingという検索エンジンもこれにあたるでしょう。

伸び率が一番高く、売上が一番大きいのもIntelligent Cloudになっています。

Productivity and Business Processesは$14.7B(約1.47兆円)、More Personal Computingは$14.1B(約1.41兆円)と規模は同じくらいですが、仕事に使う方が成長率的には高いです。

セグメントが三つあるということと、その三つの中で一番伸びているのがIntelligent Cloudで、今現在の成長率が前年同期比約30%くらいであるということを覚えておいて下さい。


Linkedinは中核事業として成長している?

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ーー続いてセグメント別に見ていきましょう。

Productivity and Business Processesでは、先ほどシバタさんからもあった通り、オフィス関連の製品Linkedin、ダイナミックビジネスソリューションズ等が含まれます。

このセグメントでは、全てのサービスカテゴリーで前年同期比15%以上の成長という好調ぶりですが、中でもLinkedinのレベニューの成長は42%、サービスのセッションが+30%と一番伸びています。

Linkedinを2016年に262億ドルで買収してから5年が経過し、順調にマイクロソフトの中核事業として成長していると見てよさそうでしょうか。

今このセグメント全体でいくと売上成長率は25%ですが、Linkedinは46%で伸びています。そのため、成長率においてセグメントを牽引していることは間違いないでしょう。

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先ほどのゼミで別の資料が出ていて、Linkedinとしてのサービスの一年間の売上が$10B(約1兆円)くらいでした。

1兆円のビジネスが前年同期比+46%で伸びているのはすごいことです。Linkedinが前者の売上に対して6%くらいの割合だったので、セグメント中においては20%くらいがLinkedinになるのではないでしょうか。

セグメントの中でもそれなりの存在感がある上に、これだけ早く伸びているので、仕事に使うソフトウェアという括りの中では、間違いなく成長株と言えるでしょう。


今期もナデラCEOの手腕が効いている?

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ーーこのカテゴリーについてもう一つ質問です。

マイクロソフトの成長要因として、昨年のYouTubeでパッケージからSaaSへの移行の成功と、ナデラCEOの凄さについて言及していました。

Slackが単独の競合のTeamsに勝つことが難しくなり、Salesforceに買収されるなど、今期もマイクロソフトの強さが目立つイベントが散見されます。

今期も変わらず、ナデラCEOの手腕が効いているというイメージなのでしょうか。

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そうですね。まずパッケージからサブスクの転換はとても大変です。

昔のOfficeやWindowsは、家電量販店に行って箱に入っているCDやDVDのようなものを買ってきて、それをパソコンに入れてインストールするといったものでした。

大体3~5年で新しいバージョンが出て、その度に買い換えてインストールし直さなければならなかったのです。元々はそれがメインのビジネスでした。
製品開発サイクルに3~5年かかって、そこにエンジニアが何万人と投入されるのです。

ある開発デッドラインに間に合うように製品を出すときも、ものすごいマーケティング費用と営業費用をかけて、新しいバージョンを買ってもらえるように売り込むわけです。

新バージョンが出ても買い換えない人もいるので、そういった人たちに無理矢理買わせるようなこともしていたと思います。

例えば、Windowsがある程度古くなってくるとセキュリティアップデートをやめたり、古いWindowsを使っているとウイルスに感染してしまう、というようなことをやっていたのでしょう。

それをサブスクにすることで、高い頻度でソフトウェアアップデートをかけて少しずつ機能を向上させられるようになりました。

そうなると今度は、解約率を抑えるような開発方法になってきます。目新しいものを次々と入れるよりも、なるべく解約しなくなるような方向に機能が寄っていくわけです。

この二つは、機能的にはほぼ同じソフトウェアを作っているのですが、開発や営業、マーケティングの仕方が全く異なります。

それを短期間の間に転換させるのはとても大変なことです。マイクロソフトやAdobeなど上手くいった会社もありますが、失敗した会社もたくさんあります。

そのためナデラCEOは、やはりこの転換をすごく上手にやりきったと言えるでしょう。

前CEOで、創業チームの一員であるスティーブ・バルマー氏では恐らく出来なかったであろうことをやり切ったという点では、アメリカの経営人材の層の厚さを感じます。

ーーありがとうございます。ナデラCEOは、元々はテクノロジー系の技術者で、そこからMBAを取得しプロの経営者になったという変わった経歴を持っているのですね。

そうですね。ソフトウェア系の人だと、今のGoogleのCEOや今度のAmazonのCEO等、何らかのエンジニアリングの経験を持っているのは、アメリカだと当たり前になりつつあるのかもしれません。

やはり、技術のことが全く分からない人だと、ソフトウェアの会社を経営するのは少しきついのではないでしょうか。

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