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【決算は絶好調】コロナ後にGoogleはリモート継続?それともオフィスへ戻る?その理由とは?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


10-Qや10-Kとは何か?

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ーー(Risa)皆さん、こんにちは。Risaです。今回はAlphabetの2021年第1四半期の決算をシバタさんに解説いただきます。よろしくお願いします。

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ーーAlphabetについて、Googleの親会社という認識はありましたが、ほかにどういう企業がぶら下がっているのか、なかなか見たことがないので、上図でAlphabetを簡単に紹介します。GoogleのIRページ(下図)にはいつも我々が見ているプレスリリースのほかに10-Q、10-Kという書類があります。こちらはどういったものですか。

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(シバタナオキ)10-Qは日本で言う四半期報告書で、10-Kは有価証券報告書にあたります。これはSECや証券取引所に提出する公式な決算資料になります。それ以外のプレスリリースや決算説明会資料のスライドは会社がオプションで出しているもので、正式に出しているのはこの10-Qや10-Kになります。

ーーでは、10-Kは1年に1回、期末に出す書類でしょうか。

そうですね。10-Kは有価証券報告書に相当するものなので1年に1回で、10-Qは四半期ごとの報告書になります。Googleの場合は12月決算ですので、第4四半期の終わりに10-Kが出ますし、それ以外の四半期は10-Qが出ます。ただ、9月決算の会社、例えばAppleの場合は9月に10-Kが出ますし、それ以外の四半期が10-Qになるというかたちです。10-Kは会計年度の設定の仕方によります。


Alphabet 2021年度第1四半期の決算の印象は?

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ーー去年の同時期もAlphabetの決算をこちらの番組でも取り上げました。そのときはコロナの影響が強くなり始めたところで、Googleの決算にも陰りがありました。1年経って純利益は162%増の約$17.9B(約1.79兆円)という結果になりました。これは一言で「すごい!」という感想でしたが、今回の決算全体の印象を教えてください。

利益もそうですが、売上の伸びが前年同期比34%増という数字で、これはコロナの前の水準よりもはるかに高い成長率になっています。まだ厳密にコロナが終わっていないので色々な経済活動が制限されていますが、その中でもコロナ前よりも高い水準で伸びています。

実はGoogleだけではなくて今回GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)全部そうでしたが、とにかくトップラインの伸びが4社ともこれぐらいかもっと高いぐらいの水準で伸びています。まだコロナが終わっていないにも関わらず強烈な決算だったというのが今回の印象です。

ーーすごいですよね!


業績急上昇の要因は?

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ーーコロナの始まりのときには、やはりGoogleもほかの企業と同じで、業績が落ち込んでいましたが、蓋を開けてみれば純利益が過去最高となりました。この成長の要因はどういったものでしょうか。

利益が伸びたのは、前回の利益が悪かったというのがまずあります。コロナのダメージが出たときだったので、そこから比べて利益が伸びています。それ以外にGoogleはコロナが始まってからかなりコスト管理を徹底的に行いました。そのため、コストが増えずに売上が増えたので利益が伸びたと見るのが正しいと思います。

売上の伸びがどこから来ているかという話ですが、YouTubeが1つあります。YouTubeがだいたい前年同期比で+50%ぐらいで、今までよりももちろん早く伸びています。

それ以外に決算説明会のカンファレンスコールを聞いていると、ショッピング広告が一番伸びているようです。コロナになってアメリカはかなりEコマースが浸透しました。

そうすると、当然出店している人たちは調子が良くなるので広告をたくさん買います。それで特にショッピング系の広告がすごく伸びた点が強調されていた印象があります。カンファレンスコールのログを見ていると、いまだにモノの売り買いの8割ぐらいはオフラインで行われているので、まだまだショッピング関連は伸びる余地があるというのがGoogleの見方です。

これからもコロナで勢いを掴んで、ショッピング関連のところにどんどん投資してシェアを獲っていく気がします。


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