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Q. ヤフーとLINEが連結されると何が起こる?覚えておくべき3つのポイント

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ヒント:
・変化#1: メディア事業はYoY +●%の成長ペースへ
・変化#2: コマース事業は連結による●●●●●●
・変化#3: Fintech事業はYoY +●%を想定、EBITDA●億円を目指す

この記事は沼幹太さんとの共同制作です。

大きな話題を呼んだヤフーとLINEの統合発表から約2年弱。
2021年3月1日に経営統合を完了し、2021年第1四半期(2021年4月-6月、以下Q1)の決算は、両社の統合会社であるZホールディングスにとって、ヤフーとLINEが連結された初の決算となりました。

日本発スーパーアプリの誕生など、様々な期待が寄せられる今回の経営統合ですが、今四半期の決算にはどのような影響が出ているのでしょうか。
また、今後の決算にどのような影響があるのでしょうか。

本記事の前半では、Zホールディングスの2021年Q1決算の概要を理解し、記事の後半では、今期から新しく区分された3つのセグメントが経営統合によってどのような変化があったのか、今後どのような変化があるのかを考察した上で、覚えておくべき3つのポイントを詳しく解説していきます。

ヤフーとLINEが合併して、初めてのZホールディングスの連結決算

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まずは、Zホールディングスの今四半期の連結業績を見ていきましょう。

売上収益:3,733億円(YoY+36.3%)
EBITDA:863億円(YoY+11.2%)
EBITDAマージン:23%

まず注目すべきは売上成長率です。近年のヤフーの売上成長率はYoY+15%前後で推移していましたが、今回の統合を機に、YoY +36.3%にまで急成長しました。

LINEとの統合による純増分の成長に加え、今期はコロナ禍で落ち込んでいた広告需要の回復などにより、ヤフー広告事業がYoY+14.5%、LINE広告事業がYoY+34.1%と伸びたこと、アスクル・ZOZOを含むコマース売上の伸びも急成長の要因となっています。

EBITDAは、LINE Payへの投資の影響により収益率が下がっていたため、売上ほどは増加していません。EBITDAマージンも全体で23%と、前年の28.3%と比較して低い結果が出ています。


ヤフー・LINE合併後の新セグメント

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今期、LINEが統合されたことを機に、Zホールディングスはセグメント変更を行いました。

これまでは、「コマース」と「メディア」という2つのセグメントでしたが、今回の変更では、新たに「メディア(広告)」、「コマース」、「戦略(主にFintech)」の3つに区分されます。

同じ「コマース」の中でも、従来の「コマース」にはPayPayを含む決済・金融領域が含まれていましたが、今回の区分変更により決済・金融領域が新設の「戦略事業」に区分され、「コマース」はより純粋な意味での「コマース」を表すようになっています。

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セグメントごとの売上、調整後EBITDAを並べると、売上はコマース事業が、EBITDAはメディア事業が最も大きく、戦略事業は他事業と比べるとまだまだ規模が小さいことがわかります。

ここまで、Zホールディングスの2021年Q1決算を解説してきました。

記事の後半では、メディア(広告)、コマース、戦略(Fintech)、それぞれのセグメントにおける統合の影響と今後の成長見通し、覚えておくべき3つの変化のポイントについて詳しく解説をしていきます。

この記事は、今後のZホールディングスの動向に興味がある方、M&A後の相乗効果にご興味がある方におすすめな内容となっています。

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・変化#3: Fintech事業はYoY +●%を想定、EBITDA●億円を目指す

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