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Alibaba版のPayPalであるAnt Financialの営業利益が既に数千億円レベル

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今日は、相変わらず絶好調な中国のeコマースのトッププレイヤーであるAlibabaの決算と、関連会社であるAnt Financialの決算を見ていきたいと思います。


Alibabaの売上はYoY+61%、EBITDA利益率は43%と絶好調

2018年1月から3月の四半期売上はYoY+61%増の$9.9B(約9,900億円)、EBITDA利益率が43%と非常に絶好調な決算だったと言えるでしょう。

中でもAmazonのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)に相当するクラウド事業の売上高は$699M(約699億円)でYoY+103%という非常に成長スピードの高いビジネスに育ってきています。

全体の売上構成を見ると、中国におけるeコマースが65%を占めており、まだまだ多角化の余地があるようにも見えます。

Alibabaが凄いのは、このグラフにある通り青い線の売上の前年同期比成長率が全く落ちる気配がないというだけではなく、オレンジの線のEBITDAの成長率も十分高い水準をキープしている点です。

「2019年度に関してもYoY+60%の成長を見込んでいる」というガイドラインが明記されており、頼もしいの一言に尽きるのではないでしょうか。

eコマース自体が絶好調であることには変わりありませんが、最近Alibabaの関連会社であるAnt Financialに関して上場するという憶測が飛び交ったり、様々な報道が増えてきたような気がします。

このタイミングで一旦、Ant Financialという会社がどういったものなのか?どの程度のビジネス規模なのか?ということを整理しておきたいと思います。

eコマースの会社がフィンテックの会社をグループ会社や関連会社として持つことは決して珍しくありません。日本で一番典型的なのは楽天で、多くの金融サービスを提供しています。アメリカでeBayがPayPalを子会社化したのも全く同じ文脈になります。さらに、最近ではメルカリがメルペイというフィンテック系の会社を立ち上げているというのも全く同じ流れになります。

この記事は、eコマースやフィンテックを担当されている方、次世代のフィンテックサービスを勉強したい方、中国のフィンテック事情に詳しくなりたい方に最適です。


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・Ant FinantialとAlibabaの関係
・Ant Financialの営業利益は$○○B〜$○○Bと推計される

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