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ビザスクの時価総額やPSRがクラウドワークスやランサーズと比べて圧倒的に高いのは何故?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


今回の決算の印象は?

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ーー(伊佐山真里)皆さんこんにちは。今回は、ビザスクの2021年度第3四期の決算をシバタさんと読んでいきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いします。

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ーービザスクとは、クライアントとアドバイザーと呼ばれる個人をマッチングすることで、アドバイザーの知見をクライアントへ手軽に提供するサービスを展開しています。

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ーー早速今回の結果を見てみましょう。取扱高が前年同期比で+65%、営業利益が+95.9%と大きく成長していました。

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ーー2021年はまだ予想値ではありますが、綺麗な右肩上がりで成長していることがわかります。今回のシバタさんの印象を教えてください。

(シバタナオキ)今回上方修正が出ていますが、当初に予定していた通期の業績を既に超えています。文字通り、全ての指標が絶好調という印象です。


顧客満足を維持できる秘訣はどこにある?

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ーーマッチングサービスの重要指標である取扱高の内訳を見てみると、KPI(1)法人クライアント口座数が今年は特に伸びていて、それが取扱高の成長につながっていると思いました。

ーー一方で、KPI(2)のARPUはあまり伸びていないように見えます。

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ーーこのネガティブチャーンと呼ばれる指標から、一度獲得するとクライアントは継続的にサービスを使って、1クライアントからの取扱高が綺麗に積み上がっていることが分かります。

ーーこれは、やはりエンゲージメントが高いからこそ出せる結果なのだと思いますが、顧客満足を維持できる秘訣はどこにあると思われますか。

このサービスは基本的に、お金を払う法人と、インタビューされる側のアドバイザーとのマッチングサービスになっています。法人側から見ると、色々な分野のアドバイザーがいればいるほど、このプラットフォームでよりお金を払いたくなるということです。

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先ほどの、法人の口座数のグラフが右肩上がりだったということは、アドバイザー側の数も相当増えているはずです。間違いなくマーケットプレイスとしての重力が上がっている結果なので、法人だけでなく、アドバイザーの数も増えているということになります。

ーークラウドワークスなど、副業したいという方の数も増えているのは、やはりコロナが追い風になっているということですか。

コロナが追い風になっている部分も勿論あると思います。出社しないとなると、家にいて空いている時間で副業をすることができるので、それに関してはコロナもプラスになっているでしょう。

ただ、この会社に関しては、恐らくコロナが無かったとしても、右肩上がりだったのではないかと思います。


他社マッチングサービスと比較して競争優位性はどこにある?

ーーコミュニティからも質問を頂いています。ランサーズやクラウドワークスなどの他社マッチングサービスと比較して、競争優位性はどこにあると思われますか。

恐らく、その2社と似たようなモデルに見えるかもしれないのですが、実は全然違います。

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まず単価が全く違います。四半期で270万円を払っていて、月90万とそれなりの額を発注しているんです。

もちろんクラウドワークスやランサーズには、もっと大きい金額を払っているお客さんもいると思いますが、平均で見てこんなにも払っているということなので、恐らくビザスクには、よりスキルが高い人材が集中しているのでしょう。

また、アドバイザーに対して、時間当たりそれなりの単価を払っているのだと思います。

例えば、コンサルティング会社が、短期間でその市場のことを把握しなければいけない時、色々なアドバイザーにインタビューしレポートを作る、といったサービスの使い方をしています。

そういう意味では、すごく専門性の高い人をたくさん持っているのが、このビザスクというプラットフォームなのではないでしょうか。

ーー確かに。前に、シバタさんとクラウドワークスを読んだ時、1口座あたりの取扱高が確か30~40万円くらいだったので、それと比べるとこの270万円というのはかなり高いように思えます。

そうですね。それなりに予算があることに加え、単価の高いアドバイザーが多いのが、このサービスの特徴でしょう。


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