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フィットネス界のNetflix、PelotonはSaaSビジネスとして何がスゴイ?

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私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeの方も多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間が無い」というお声を多数いただいています。

この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。


北米・ヨーロッパで人気のPeloton、使ったことある?

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ーー(Risa)皆さん、こんにちは。Risaです。今日は北米・ヨーロッパで人気が高まっているPelotonの2020年Q4の決算を見ながら、今後のデジタルフィットネス業界の動向についてお話できればと思います。シバタさん、よろしくお願いいたします。

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ーーPeloton社は、オンラインで配信されるレッスン動画を専用のエアロバイクやランニングマシンを使って自宅でエクササイズができるコンテンツとハードウェアを組み合わせて販売している米国の企業です。

去年上場したばかりですが、現在ではNetflixのフィットネス版と言われるまでに成長しており、ホームエクササイズの火付け役になっています。日本でも、暗闇でバイクエクササイズをするFeelCycleが流行っていますが、このようなレッスンを自宅でいつでも受けられるというイメージです。

シバタさんは、こちらお使いになったことはありますか?

(シバタナオキ)試したことはありますが、僕はまだ持っていないです。

日本の方に分かりやすく説明すると、この写真にあるような、いわゆるフィットネス用のバイクを$2,500(約25万円)ぐらいで買うのです。

購入したバイクがちゃんとインターネットに繋がるようになっていて、上図にあるように適宜フィットネス動画が配信されてくるのです。その動画を見ながら家であたかもジムにいてトレーナーが目の前にいるかのようにフィットネスができるというものです。

売上としては、このハードウェアの販売と毎月の月額のサブスクリプション、そういうビジネスモデルになっています。ハードウェアが高くて25万円ぐらいしますが、すごく売れていて、好きな人は好きだという感じです。


Peloton 2020年第4四半期の決算の印象は?

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ーーすごく売れているというのが上図の数字の中でも見れると思います。今回のQ4は総収入が172%増の約$607M(約607億円)、サブスクリプション数も113%増の109万人以上に増加しており、Peloton社はコロナを追い風に受けた企業だと思います。2020年Q4の決算を見てみてどんな印象ですか?

やはりこの売上が四半期で$607M(約607億円)あり、月額の会費を払っている人が100万人を超えているわけですね。

売上が前年同期比で2.7倍、上場した後に数百億円の単位の会社が2.7倍になるのはなかなかないので、当然コロナの追い風はあるでしょうがすごい数だなという印象です。絶好調だと思います。


Pelotonが上場するまで成長できたビジネス上の特徴は?

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ーー普通のフィットネス事業は、施設を企業の持ち出しでつくって、その施設の使用料を収入としていますが、Pelotonはハードとソフトを一緒に売っていてサブスクフィーで稼ぐといったコンテンツプラットフォーマーのような色合いを感じます。Pelotonが上場するまで成長できたビジネス上の特徴がありましたら教えてください。

上図にある会社は結構共通していると思います。例えば、Video Gamesの場合は、ソニーはPlayStation、任天堂は最近だとNintendo Switch、マイクロソフトはXbox、そういうイケてるハードウェアがあって、その上にイケてるソフトウェアがあるわけです。Booksの場合は、AmazonはKindleのハードウェアを売っているわけですよね。

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上図にあるように、一番上のハードウェア・ソフトウェアというところがすごくイケてる、かつメディアがあってというところですよね。

この3つのレイヤーをApple型というか、バーティカルにきちんと押さえて良いユーザー体験をつくり出したことが一番のポイントだと思います。

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ーー確かに。バイクとは関係なくアプリも人気のようで、アメリカのアプリランキングでも上位6位に入っています。コンテンツについても、まさにシバタさんがおっしゃっていた「イケてる」ところがランキング結果に出ていると感じました。

すごいですね。フィットネスを今風につくり直すとこうなる、Pelotonはそういう感じだと思います。


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