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Q. 上場から1年、サンアスタリスクの売上を倍増させる3つの戦略とは?(上場1年組グッドパッチとの比較あり)

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【ヒント】サンアスタリスクの今後の成長戦略は以下の3つ
・戦略#1:●●との連携による●●の獲得
・戦略#2:●●による事業領域拡大
・戦略#3:●●・●●によるマネタイズ手法の多様化

この記事はゆべしさんとの共同制作です。

本日は、新型コロナウイルスの影響で急拡大する日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)市場を牽引するサンアスタリスクについて、今後の売上を倍増させる3つの成長戦略を解説します。

サンアスタリスクは2013年3月に設立された、顧客のDX支援や新規事業開発のサポートを行う企業です。ベトナムを中心とした海外拠点に1,000人を超えるエンジニアを抱えていることが特徴で、2020年7月に東証マザーズ上場後も大きく成長を続けています。

また、サンアスタリスクがターゲットとするDX市場は、新型コロナウイルスの影響も含め、しばらくは追い風の市場環境が続くことは言うまでもありません。

そんな追い風のDX市場で成長を続けるサンアスタリスクの、今後の成長戦略はどのようなものか、非常に参考になる成長戦略を進めているため、ぜひ最後までご覧ください。


サンアスタリスクの事業内容

株式会社Sun Asterisk 2021年12月期第2四半期 決算説明資料(2021年8月12日)

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サンアスタリスクは、(1)SMBからエンタープライズを対象に、新規事業やWebサイト・アプリの企画・開発等を支援する「クリエイティブ&エンジニアリング事業」と、(2)国内外のIT人材を顧客に紹介・派遣する「タレントプラットフォーム事業」の2つの事業を展開しています。

また、この2つの事業を提供するために、低単価で優秀なエンジニア人材をベトナムに多く抱え、新規事業創造からプロダクト開発、サービスの成長までを包括的に、ワンストップで提供していることがサンアスタリスクの特徴です。


サンアスタリスクの決算

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サンアスタリスクの2021年4-6月の売上は18.1億円(YoY+40.1%)です。内訳を見ると、主力事業であるクリエイティブ&エンジニアリング事業がYoY+46.7%と好調に推移しており、全社の成長を牽引しています。

次章からは、サンアスタリスクと同時期に上場した、UI/UXデザインに強みを持つデザインカンパニーであるグッドパッチを交えて、2社の四半期決算内容の推移を比較し、特徴を整理します。

この2社は、マザーズ上場から約1年で、SMBからエンタープライズ企業といった幅広い顧客層を対象としたBtoBのビジネスモデルに加え、デザイン領域での事業活動など、複数の共通点を持った類似企業です。


2社比較:四半期売上と売上成長率

株式会社グッドパッチ 2021年8月期 決算説明資料(2021年10月15日)

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まずは、両社の売上と売上成長率の四半期推移を見ていきます。(※グッドパッチは8月決算のため、四半期末を1ヶ月後ろにずらして記載、記事執筆時点で2021年7-9月のサンアスタリスクの決算内容が発表されていない為、未記載としています。)

2021年4-6月の売上は、サンアスタリスクが18.1億円、グッドパッチが6.8億円で、サンアスタリスクの方が約2.7倍大きいです。

また、両社の売上成長率は順調に推移しており、特にサンアスタリスクの成長率は四半期ごとに加速しています。グッドパッチもコロナウイルスの影響でプロジェクト件数が減少した2020年7-9月以外は堅調に成長しており、YoY+40%超の高成長をしている四半期もあります。


2社比較:四半期営業利益率

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次に、両社の営業利益率の四半期推移を見ると、2021年4-6月のサンアスタリスクの営業利益率は20.2%で、前四半期(2021年1-3月)に引き続き、20%超で推移しています。

一方で、グッドパッチは2021年7-9月の営業利益率は9.5%で、前四半期(2021年4-6月)の14.4%から減少しています。これは、中長期の成長を見据えた追加投資によるコスト増が要因です。


2社比較:顧客単価と顧客数

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両社のKPIである顧客数と顧客単価を見ていきます。(※サンアスタリスクはストック型顧客数と、全顧客の月額平均顧客単価を記載し、グッドパッチはデザインパートナー事業の月間プロジェクト件数を四半期換算し、月間プロジェクト単価を記載しています)

サンアスタリスクの2021年4-6月のストック型顧客数は92社(YoY+19.5%)で、右肩上がりに増加傾向です。同期間の顧客単価は447万円(YoY+12.0%)で、エンタープライズ企業の獲得が進んだことで、こちらも右肩上がりに成長を続けています。

グッドパッチの2021年7-9月のプロジェクト件数は89件(YoY+64.8%)、プロジェクト単価は574万円(YoY▲10.9%)です。前年(2020年7-9月)はドイツ子会社のプロジェクト件数が減少し、大企業のDX案件にリソースを集中した為、前年同期比でプロジェクト件数は増加し、プロジェクト単価は減少しました。

ここまで、サンアスタリスクの事業内容やグッドパッチを交えた決算内容の比較、顧客数や顧客単価等のKPIを整理しました。記事の後半では、サンアスタリスクの売上を倍増させる3つの成長戦略を考察していきます。

この記事は、DX関連事業に従事している方はもちろん、企業の成長戦略に関心がある方にオススメの内容となっています。

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・Q. 上場から1年、サンアスタリスクの売上を倍増させる3つの戦略とは?の答え
・戦略#1:●●との連携による●●の獲得
・戦略#2:●●による事業領域拡大
・戦略#3:●●・●●によるマネタイズ手法の多様化
・まとめ

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