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決算発表が早い会社と遅い会社(経営者・IR担当者必見!?)

突然ですが、皆さんは子供の頃、「夏休みの宿題」はいつ終えていましたか?夏休み前に終えてしまって夏休みを満喫した人もいれば、夏休みの最終日まで溜め込んで、最後に全部まとめてやる、という人もいたでしょう。

私の場合は、決算を見るのが「習慣」になっていて、完全に身に染みてしまっているので、どの会社がいつ決算を出すか、というのを常に注視し続けています。(なぜこんな「習慣」が身についたのかはまた機会を改めて...)

決算発表には、会社の性格がモロに出ます。内容だけではなく、発表するタイミングにも性格が出ます、という話を今日はしたいと思います。具体的には、どの企業が決算をいつ頃発表しているを比較してみたいと思います。

最初に書いておくと、決算発表を作成するIRチームの方は、期限に追われて、毎回、死ぬ思いで仕事をされていると思いますし、そういったケースを多数見てきました。そういった方々にこんな記事を書くのは申し訳ないなぁと思いつつも、決算発表は遅いよりは早い方がいいと思うんです。理由は4つ。


理由1: 決算発表が早い会社は、内部統制がしっかりしているケースが多い(と思う)

限られたサンプル数ではありますが、決算発表が早い会社は、内部統制がしっかりしているケースが多いです。「ガバナンス」というと非常に固い言葉ですが、要は「小回りが効く俊敏な会社」のケースが非常に多いです。

決算を締める、というのは非常に大変な作業で、全ての収入・支出(特に、社員の立替金、交通費など)がぜーんぶキレイに揃ってからでないと、当然決算発表なんか出来ません。最近はソフトウェアでこういった一連の作業が出来るようになっているとはいえ、全社員にこういった作業をしてもらうのは大変なことです。


理由2: 過去の数字は変えられない

決算発表は当然ながら「過去」の数字を発表する訳で、集計時点でそれらの数字は変えられません。(変えたら粉飾になってしまいます。)

決算発表が早い=過去を早く振り返って、早く前=未来を向く、ことが出来ている会社と言えるのではないでしょうか。


理由3: 社員に優しい

決算発表を先延ばしにすると、その分、特にIRチームが疲弊します。特に4-6月期の決算を8月15日に発表する会社の場合、IRチームは恐らくお盆休みが無くなります... IRチームだけではなく、事業責任者や各事業の管理部門もお盆中に電話がかかってきて...なんてことが起こりかねません。


理由4: アナリストにも優しい

アナリストの人は、決算を待ってます!心待ちにしてます!早く教えてあげましょう!


何が言いたいかと言いますと「決算は早く発表しましょう」ということに尽きます。

それでは、詳しく見てみましょう。詳細は、日経新聞のデータから「サービス」カテゴリーの上場企業のうち、ネット系だと判断できた企業のみを対象にしています。また、決算が3/6/9/12月のいずれでもない会社は除外しています。

(ちなみに、決算を3/6/9/12月以外の月にしている上場企業はあり得ないと思いますので、すぐに決算期を変えて欲しいです。東証もそんな状態で上場させない、くらいのルールにしてほしいなぁと思うくらいです。)

では、詳しく見ていきましょう。皆さん、自分の会社がどのくらい早く(遅く)決算を発表しているのか注目してみてください。


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