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Q. 楽天モバイルがDMMモバイルを買収。MVNO事業の粗利益率は?

Q. 楽天モバイルがDMMモバイルを買収。MVNO事業の粗利益率は?

A. MVNOは粗利益率が約10-15%です。
MNO(3大キャリア)は営業利益率が約20%です。

楽天が、DMMモバイルを買収するというニュースが飛び込んできました。

今日はこの買収を踏まえて、MVNO事業の利益率がどの程度なのかを検証し、MNO事業との比較をしていきたいと思います。

いつも読んでいただいている方には不要かと思いますが、馴染みのない方もいると思うので、最初にMNOとMVNOについて説明します。

MNO = Mobile Network Operatorの略。「移動体通信事業者」と訳されます。携帯電話などの移動体通信で使われる通信基地や回線を自社で設置し、運営している企業のことを指します。日本のMNOは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの三社(三大キャリア)のみで、楽天がこれに続こうとしています。
MVNO = Mobile Virtual Network Operatorの略。「仮想移動体通信事業者」と訳されます。独自の設備やネットワークを有するMNOから必要なインフラを借りて、サービスを展開している事業者を指します。現在800社以上の企業がMVNO事業を展開していると言われています。


買収価格から推定されるMVNO1契約あたりの価値

楽天モバイルがDMMモバイルを約23億円で買収(BCN 2019/7/9)

楽天モバイルは7月9日、DMM.comが運営するMVNO事業「DMM mobile(モバイル)」とインターネットサービス事業「DMM光」を買収すると発表した。買収額は約23億円。
(中略)
6月30日時点の国内MVNO契約数は約24万件。

こちらの数字を見ると、24万件の契約に対して23億円の費用をかけているということ、さらに今回の買収は、おそらく既存の顧客ベースの獲得が目的であるという点を考慮すると、MVNOの1契約あたりの価値を約1万円と評価したと言えるでしょう。

この「1契約あたり1万円」という値段を高いと見るか安いと見るかという点は、評価が分かれるかと思いますので、以下で詳しくMVNO事業のユニットエコノミクス、粗利益率、マーケティング費用の回収期間などを詳しく見ていきたいと思います。

さらに、大雑把ではありますがMNO事業との比較を行ってみたいと思います。

この記事は、MVNO事業を担当されている方、MNO事業を担当されている方、継続課金型のビジネスに関心がある方に最適な内容になっています。


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・MVNO事業のARPU、粗利益率とマーケティング費用回収期間
・MNO事業のARPU、営業利益率
・まとめ

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