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Q. コロナウイルスによってオンライン広告業界は売上が何%減る?

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A. 2020年の売上は●●%程度の影響、
2021年の売上は●●%程度の影響と予想されています。
詳細な数字は後述しますが、2020年の売上にはある程度マイナスのインパクトがあると予想されています。

Twitterで質問を募ったところ、「オンライン広告業界へのコロナウイルスによるインパクトがどの程度になるのかを知りたい」という方がたくさんいらっしゃったので、今日の記事では、コロナウィルスのオンライン広告業界へのインパクトを取り上げてみたいと思います。

具体的には、オンライン広告を主力にしているGoogle、Facebook、Criteoの3つの企業の過去、現在そして未来の売上予想に関するデータを丁寧に収集して、コロナウイルスによるインパクトを推測してみたいと思います。

はじめに、「現在」ということで直近の2020年1月〜3月期の3社の決算を簡単に見てみます。


Googleの2020年1-3月期の決算

Alphabet Q1 2020 Results (2020/4/28)

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はじめにGoogleの決算です。売上は前年同期比+13%の$41.2B(約4.12兆円)、営業利益は前年同期比+19%の約$8B(約8,000億円)でした。

上図から前年の売上成長率+17%と比べると売上成長率が鈍化していることが分かりますが、アメリカで緊急事態宣言が発表されたのが、3月13日であることを考えると、コロナウイルスの影響が四半期決算のうち最後の数週間だけに限定されていることもあり、まだまだ力強い増収増益の決算となっています。

しかし、決算発表時にGoogleのCFOが「3月に入り広告収入が大きく鈍化した」とコメントしていることからも、次の四半期決算にも影響が出ることは間違いないでしょう。


Facebookの2020年1-3月期の決算

Facebook Q1 2020 Results

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Facebookの売上は前年同期比+17%の$17.7B(約1.77兆円)、そのうちの広告売上は$17.5B(約1.75兆円)、営業利益は$5.9B(約5,900億円)でした。
前年同期の売上成長率が約26%のプラスだったことと比較すると、今期の売上成長率+17%は成長スピードが鈍化しているようにも見えますが、
こちらも増収増益の力強い決算が続いていると言えるでしょう。


Criteoの2020年1-3月期の決算

Criteo Q1 2020 Financial Results(2020/April/May)

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最後にCriteoの決算です。トラフィック獲得コストを除いた売上を為替の影響を除外して見ると-11%の$206M(約206億円)、
EBITDAは$59M(約59億円)で前年の$69M(約69億円)を下回り、減収減益の結果となりました。

上図のタイトルにを和訳すると「コロナウイルスは売上に$10M(約10億円)程度の影響があった」となります。
その下には「2月の中旬からインパクトがあった」という記載もあります。
Criteoはパリに本社を持つ会社なので、アメリカが中心のGoogleやFacebookに比べるとやや早いタイミングで売上に対するインパクトがあったのかもしれません。

仮にコロナウイルスの影響が本当に$10M(約10億円)程度だったとすると、$206M(約206億円)の売上に対して約5%程度の売上がコロナウイルスで吹き飛んでしまったことになります。
さらにCriteoの決算発表資料には、「次の四半期にはさらに大きな影響がある」と明示されています。

ここまではオンライン広告の代表的な3社の最新の四半期決算の概要を見てきました。以下ではこの最新の決算を元に、アナリストが予想した各社の4月以降の売上数字を集め、
そこからオンライン広告業界の全体観としての数字を考えていきたいと思います。

この記事は、広告業界で働いていらっしゃる方、事業会社で広告を発注する側にいらっしゃる方、コロナウイルスの影響を知りたい方に最適な内容になっています。


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・「Q. コロナウイルスによってオンライン広告業界は売上が何%減る?」の答え
・Googleの2020年4月以降の売上予想
・Facebookの2020年4月以降の売上予想
・Criteoの2020年4月以降の売上予想
・まとめ


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